知恵袋や民間療法。令和の科学で一刀両断。

民間療法や知恵袋を令和の科学で一刀両断

科学的に立証されていないのに、みんなが信じている民間療法。

人は科学で証明されない物を信じたり好む傾向にあります。

 

科学的根拠のないものに対して「人知を超えたもの」といったように。

もちろん、科学で証明出来ない事もあるでしょう。

しかし、それらも科学の進歩で解明されているにも関わらず広がっているものも多いです。

 

そして、勘違いしやすいのは「科学で証明出来ない」=「科学を超えた効果的」というものではありません。

証明出来ていないという事は「効果がある」という事も「効果なし」という二つの意味を持つのです。

 

では、具体的な治療法について説明していきましょう。

HugoAtaide / Pixabay

たんこぶには砂糖をつける

沖縄には無いと思いますが県外で広がっているみたいです(県外って広いな)。

 

子どもが落下したり、頭をぶつけたりした時に砂糖や砂糖水を患部につける。

そうする事で症状の悪化を防いだり治癒を促進したりすると考えられ広まっているそう。

 

結論から言うと・・・

 

効果ないと思います。

いや、言い方を変えましょう。

「効果があるとされた研究結果は1つも存在しない」。

難しい言い回しですが、悪魔の証明という言葉をご存じですか?

例えば地球外生命体がいるという事は、地球外生命体が実際に発見されたら証明されますよね?(それも難しいですけど)

反対に「地球外生命体はいない」という事は証明するためには全宇宙を隅から隅まで探して、全ての可能性を消さないといけない。

 

分かります?

いわゆる証明の仕様がないという事です。

まあ、話が飛躍しましたが、「効果がない」という結果がないからといって、効果ありと判断するのは強引という事です。

もし、効果ある可能性があるならば医療分野で研究はすすめられていますし、製薬会社が黙っていません。

では、なぜ広まったのか?そこを解明して謎を解いていきましょう。

考えられる要素はいくつかあります。

たんこぶは医学的には皮下血種という状態です。

時間がたつと毛細血管に吸収され段々とひいていきます。

 

1つは

砂糖が貴重かつ病院にかかる事が出来なかった時に砂糖をつけて治療した(治療のつもり)。

時間経過と共に皮下血種が吸収されていくのを見て「砂糖が効いた、貴重な砂糖が効いた」といった事。

 

これを医学的にプラセボ効果という。

 

2つめはたんこぶが出来るという事は少なかず脳震盪(のうしんとう)のように、軽い意識障害をきたしていた。

気付け薬の意味合いで砂糖をなめさせたりしてたのかもしれない。

 

3つめは冷え性の人は砂糖過多でいわゆる、冷え性の人に砂糖好きが多いという事。

たんこぶは冷やすのが効果的な応急処置なので、「冷える」という事を勘違いしたのかもしれない。

 

最後に医療人が知識のアップデートしていない説(これがやっかい)

確かに昔、〇〇シュガーといったように、床ずれに塗る薬はあった(今もあるかもしれないが・・)。

 

それを見ていた看護師さんたちが「砂糖は傷に効く」→「砂糖はたんこぶにも効く」となったのかもしれない。

 

最新の傷の治療法は傷を消毒もしないし、ましてや砂糖もつけません。

正しい対処法は?

途中で書いたように「冷やす」が効果的。

傷による感染症を防ぐためにも先ずは流水で充分に流しながら冷やす。

砂や汚れがあれば洗い流すが、取りにくければ無理して触らない。

よけいにバイキンが入ります。

 

で、冷やして様子を注意深く観察する。

 

そこについての詳しい事はこちらをどうぞ

子どもが頭を打ったら、あなたは病院に行きますか?判断基準はここにあります。

傷口を消毒するのは意味がないどころか逆効果

最近は少しずつ見かけなくなったが、消毒液といったものが市販されて多用されていましたよね。

 

まあ、以前よりは減りましたが、保健室、幼稚園、保育園などでは、まだまだありますね。

私も子どもが公園ですりむいたなどあった時に

「消毒しました」の報告に毎回、

「水洗いだけでいいですよー」

と声掛けしてますが周知はされないので、

諦めています・・。

消毒が逆効果な理由

消毒薬によって、皮膚の治癒を促進させる良質な菌を殺してしまう。

でも感染症を防ぐには消毒しないと・・

いや、消毒する、しないで感染症のリスクは変わりません。

 

流水でじゅうぶんです。

むしろ、消毒に頼って流水時間が短くなるほうがリスクです。

しっかりと洗い流しましょう。

sasint / Pixabay

ガーゼをしてもいけない

傷口がジュクジュクとしてきますよね。

あれは浸出液といって、皮膚を治す為の大事な細胞の集まりです。

ガーゼをする事でそれらを全て拭き取ってしまうのです。

更に、ガーゼの交換時に乾燥して皮膚に張り付いたガーゼを剥がす時に良質な細胞もはぎとるので、更に治療を遅延させてしまうのです。

 

絆創膏もNG。(ハイドロコイドならOK)

これらの考え方は「湿潤療法」と呼ばれるもので、

「消毒しない、乾かさない」という考えかたです。

 

最近は薬局にも多く置かれるようになってますね。

それらを使う事で傷跡も残りにくいので、子どもの傷跡を残したくないなら選択すべきだと思います。

 

ただ、従来の絆創膏よりは高価になります。

滲出液は大事と言いましたが、匂いがあったり、黄色くなっていたりすると、それは感染の兆候です。

ハイドロコイドの被覆材を使用していても必ず毎日、洗い流しましょう。

太陽にあててもいけない

傷口が治ったように見えても、2か月程は直接紫外線に当てる事は避けましょう。

 

場所にもよると思いますが避けられるのならば、衣服や帽子で覆うなどして直接の紫外線を防ぐようにしましょう。

skeeze / Pixabay

湿潤療法の考え方は火傷も同じです。

火の傷と書くぐらいですから、火傷にも湿潤療法の考え方を取り入れましょう。

動物に噛まれた、引っかかれた場合はすぐに病院へ行きます。

犬や猫といった動物、特にペットとして飼われていない場合は注意です。

 

動物関連の傷は基本的に受診が良いでしょう。

まとめ

民間療法の多くは母親の子に対する思いから生まれたものです。

 

マザーハンドに代表されるように後から科学的に説明がつくことあるのも事実です。

そして、科学はそれらを否定する目的ではなく、検証する事です。

 

多くの事が見直されている現代ですので、知識のアップデートは必要だと思います。

人を騙す目的で科学を否定する事が多く見受けられますので、藁にもすがる思いで非科学的な事を妄信する事はさけましょう。

 

病院で治らないガンが治った、〇〇が治った。いくらでもありますが、

ほとんどが人の不幸につけこみ利益を搾取しようとする輩です。

 

 

最後に「私は宇宙人もUFOも都市伝説も大好きです」

KELLEPICS / Pixabay

keyword:迷信 科学的根拠 新治療法

最後まで読んでいただきありがとうございます。Twitterは以下にあります。

💛を押す度に私が子どもたちの頭をヨシヨシするシステムとなっております。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です