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RSウイルスに感染したことのない子どもはいない
RSウイルスは近年は夏ごろにも流行しますが通常は秋~冬にかけて感染のピークが来ます。
タイトルにあるように2歳までにほぼ100%が感染します。
「え?うちは経験ないよ」
いや、感染しても症状が弱く、セキ・鼻水などの軽い風邪症状で終わる事もあるので受診せずに気づかない子も多いです。

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RSウイルスの特徴
ざっくりとですが、RSウイルスの大まかな特徴をあげます。
お時間の無い方は見出しだけ見てください。
いわゆる風邪、呼吸器の風邪
症状は主に発熱、セキ、ゼーゼー、鼻水などで苦しそうに呼吸をします。
症状が軽い事も多く、「少し風邪気味できつそうだな」程度の事があります。
重篤な合併症を引き起こす事もありますが、症状が軽ければ様子を見てもいいでしょう。
重症化しない為に早く受診するべきか
確かにRSウイルスは重症化することはあります。
しかしウイルスに対する特効薬は無いので水分が取れてある程度、休息もできているなら様子観察でいいと思います。
重症化のサインや合併症を教えて
発熱の高い低いだけをサインにするのは良くないです。
呼吸を見て、ゼーゼーが強かったり、息をとめてしまう「無呼吸」といった合併症を観察しましょう。
気管支が腫れて空気の通り道が狭くなるのでゼーゼーと呼吸します。
症状が強く感じたら受診しましょう。
自宅で出来る簡単な対処としては加湿です。
加湿器があるといですが、ないのなら、入浴しながらゆっくり湯気にさらしましょう。
呼吸が少し楽になる事があります。
※民間療法の一つなので、呼吸苦がひどい時は受診して医師の指示を仰ぎましょう。
重症化しやすい子の特徴
肺や呼吸器の基礎疾患がある子や、生後6ヵ月未満、低体重出生時などは重症化しやすい傾向にあります。
また、免疫の強い人には軽傷でも感染力は強いので、高齢者なども重症化する恐れがあるので注意です。
少しゼーゼーしている時は、祖父母の家や病院の面会は控える事が大切です。
何度も感染します
RSウイルスは比較的、軽い症状と同時に免疫がつきにくく何度も感染するのが特徴です。
また、感染力は強いので家族感染は非常に多いです。
ドアノブやお皿、箸など濃厚に触れる場所はしっかりと除菌しましょう。
手洗いやアルコールでの手指消毒。
テーブル、ドアノブなど触れる事の多い箇所は次亜塩素酸。
次亜クリーンが良いでしょう。
詳細は後半に「(悲報)消毒用アルコール捨ててください・・」の記事ににあります。

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RSウイルス対策。ウイルスはこうして撃退しろ
RSウイルスはせきやくしゃみなどの飛沫感染とドアノブなど触れることでの接触感染が主です。
マスクを真っ先に思い浮かべると思いますがそれは違います。
基本は手洗いです。
優先度第一位です。
手洗いがしっかり出来ていればマスクは必要ないぐらいなんです。
マスクの話は↓にあります。
RSウイルスは手洗い、アルコール、次亜塩素酸
世の中の感染症にはアルコール消毒が効かないものが実は非常に多いのです。
基本的に除菌が次亜塩素酸ナトリウムというものです。
しかし、そんな中、RSウイルスはアルコール消毒有効です!!
(パチパチパチ👏)。
もちろん、小まめな手洗いは大前提です。
石鹸が無くても流水で構いません。
どんどん、手洗いしましょう。
そして、アルコールを手指に刷り込む。
あっ、アルコール使用時は水気を取ってくださいね。
濃度が薄まって効果なくなりますよ。
そして、触れる場所には次亜塩素酸です。
詳しくは下の記事をどうぞ。
(余談)
RSウイルスはRespiratory syncytial virusで頭文字をとってRSウイルス。
学生時代に内科学の教授が講義中、「ビールスが」「ビールスは」と言ってて、それがウイルスの事だと気づくまで時間がかかりました。←無駄な余談
保育園に登園開始する目安は
厚生労働省のガイドラインではRSウイルスは
「呼吸器症状が消失し全身状態が良いこと」とあります。
それに習う保育園が多いかと思います。
ちなみに前半で述べましたが、RSウイルスは半年未満や呼吸器の基礎疾患が無ければ症状が軽く
RSウイルスに感染しているという意識が無い事も多いかと思います。
秋~冬に保育園に鼻水出ている子、多いな、走り回ると少しゼーゼーしているな。
そんなときは既にRSウイルスは蔓延している恐れがあると思います。

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RSウイルスのまとめ
RSウイルスは呼吸器症状で判断
生後6ヵ月未満や呼吸器の基礎疾患(喘息など)がある人は重症化しやすい傾向にある
それ以外は比較的軽度で済むことが多い
手洗いを中心にアルコールや次亜塩素酸を取り入れて除菌していく
感染力が強いので高齢者や生後間もない子には近づけない
登園の目安は「呼吸器症状改善して全身状態がよいこと」
教授が言う「ビールス」はウイルスの事
(しつこい)
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